■ ノミ・マダニについて

 

マダニから人や犬猫ちゃんに感染する病気が発生しています

近年マダニが媒介するSFTS(重症熱血小板減少症候群)ウイルスで

 人や犬猫ちゃんの感染、死亡が確認されています。

 直接人がマダニに咬まれても感染しますし、

    SFTSウイルスに感染している犬猫ちゃんから人間に感染する事例も起きています。

 人、犬猫ちゃんの命に係わるウイルスですので、

    当院では外に出ることのあるすべての犬猫ちゃん

    ノミ・マダニの年間予防をお勧めしています。

 

・外気温が13℃以上になるとノミのライフサイクルが循環します。
 ワンちゃんや猫ちゃんに寄生して野外から室内に進入したノミは、

 暖かい室内で冬の間も繁殖し続けることがあります。

・ノミやマダニはワンちゃんや猫ちゃんに寄生すると、
 吸血するだけでなく、ノミアレルギーを引き起こしたり、
 犬バベシアや猫ヘモバルトネラなどの恐ろしい寄生虫を感染させます。

・ノミ・マダニ予防薬は毎月背中につけるだけでノミやマダニを予防できるお薬です。

 

■ フィラリア予防について

 

フィラリア予防は、蚊を見かけ始めてから1ケ月以内に開始しましょう!
去年、予防し忘れた期間のあるワンちゃんは、血液検査で感染の
有無を調べてから、投薬を開始しましょう!!


・フィラリア予防薬は、1ヶ月前にワンちゃんの体内に侵入した幼虫を
毎月1回飲み薬で駆虫することで、フィラリア成虫が心臓に寄生するのを防ぐお薬です。
ですので、蚊を見かけ始めてから1ヶ月以内に投薬を開始し、蚊を見かけなくなった
1ヶ月後まで投薬を続けなければいけません!

フィラリアに感染後1ヶ月以上経過してから投薬しても、
駆虫薬が効かずに心臓に寄生する大きさにまで育ってしまうことがあります。

・甲賀地区は残念なことにまだまだフィラリア感染犬や野犬が多い地域です。
 近くに感染犬がいると数ヶ月の予防忘れでも感染する可能性があります。
  
・万が一感染してしまうとフィラリア成虫の寿命(5~6年)が尽きるまで、
フィラリア成虫を増やさずかつ殺さないように(血管に詰まってしまうため)、
予防量より少ない量のお薬を1年中毎月投薬し続けなければなりません。
(なので、投薬量を決めるためにも、去年予防し忘れた期間のあるワンちゃんは、
血液検査で感染の有無を調べてから投薬しないといけません。)

また、心臓に寄生したフィラリアが血液の流れを妨げることにより様々な障害を引き起こします。
しかし状態がかなり悪くなるまでほとんどが無症状で経過します。
咳や腹水、血尿など、飼い主さんにわかるような症状が出てくると、
もちろんワンちゃんにとってかなり苦しい状態で、
治療も症状を少し軽くすることくらいしかできず、
ワンちゃんにとっても近くで見守る飼い主さんにとっても辛い状況になってしまいます。